ベトナム料理

ベトナムといえば、
東南アジアでは、タイと並んで人気の旅行先となっています。

ベトナムは南北に細長い国なので、北部と南部では気候が異なり、
人々の食生活もかなり違いが表れています。

ベトナムの首都であるハノイは北部にあり、
北部はデルタ地帯で稲作に適しているのでお米作りが盛んです。

こちらの料理は甘みを抑えたうす味が特徴となっており、
中国と国境を接しているため、
食生活でも中国の影響を受けたものが多いといわれています。

中部の気候は雨季と乾季があります。
料理の味付けにはヌックマムという、
タイ料理のナンプラーに似た魚醤がよく使われますが、
塩味や唐辛子を使ったピリ辛が好まれます。

南シナ海に面する地域にはたくさんの漁港があり、
海の幸が豊富となっています。

山岳地帯に接する西側では農業が盛んで、
お茶やコーヒー、胡椒、野菜が栽培されています。

南部は熱帯性気候で高温多湿でむし暑く、
甘みや酸味、塩味などもはっきりとした味付けが好まれます。

南国らしくココナッツミルクを使うことも多く、
全体的にコクのある料理が多くなっています。

また、南部にはベトナム最大の都市であるホーチミンがあります。
かつてはサイゴンと呼ばれていたこの街は、
人々の活気にあふれ、商店、レストラン、屋台もたくさんあり、
ベトナム料理だけではなく、外国料理も楽しむことができます。

チャオプラヤー川

バンコクの南、クルンテープ橋から、
チャオプラヤー川をボートで北上して行くと、
王宮やワット・プラ・ケオなどにゆっくりと進んでいきます。

クルンテープ橋からプラ・ピンクラオ橋を経て、
ノンタブリーまでの川沿いの風景は、観光地とはひと味違った、
タイの庶民の日常風景も見ることができます。

プラ・ピンクラオ橋からクルントン橋へ向かうと、
左手にメコン・ウイスキーの醸造所、
右手には、礼拝堂ワット・ラチャティワットがあります。
ここは、ラマ4世が若い頃に修行を積んだところだそうです。

クルントン橋の手前にあるのがリバーサイド・プレイスで、
ショッピングセンターやレストランなどがあります。

クルントン橋からラマ6世橋までの川沿いには
タイで最も有名なシンハ・ビールの工場が見えます。

今や名物ともいえるタイの交通渋滞から逃れて、
ボートで川を進んでいくのもきっと楽しいと思います。

タイは仏教の国

タイには仏教寺院が3万以上もあるのだそうです。
ですから、地方のどんな小さな村にもお寺は必ずある、
というのも決して過言ではありません。

お寺は村人たちにとって集会所であり、
知識や技術を伝える教育の場という役割も担っています。

僧侶が黄色の衣をまとい、鉢を持って町を歩いて托鉢する姿は、
タイの早朝の風景としてお馴染みです。

人々は米などの食料や生活用品をその鉢に入れて施しをします。
タイでは、自分が僧侶になるか、僧侶に施しをすることによって、
徳を積むことができるのです。

朝、まだ暗いうちから人々は僧侶が来るのを家の前で待ちます。
そして僧侶が鉢を抱えてやって来ると、
その鉢に施しを入れて、感謝の意を表して合掌します。

このとき、合掌するのは僧侶ではなく、人々のほうなのです。
「施しをさせていただき、徳を積むことができました。」
という感謝の気持ちが込められているのですね。

タイの年中行事

タイの祝日やおもな年中行事です。
旅行中にこうしたお祭りや行事に出会ったりすると、
ちょっと得した気分になります。
また、せっかく楽しみにしていた施設やお店などが、
休日で閉まっていたりするのは逆に損した気分になります。
このような日は事前に知っておいたほうがいいと思います。

 1月 1日    元日
 2月満月の日   マカプーチャ
 3月 6日    チャクリの日
 4月13~15日 ソンクランの日
 5月 5日    戴冠記念日
 5月満月の日   ヴィサカブーチャ
 7月満月の日   アサラハブーチャ
 8月12日    女王陛下誕生日
10月23日    チェラローンコーン大王の日
11月満月の日   ロイカトン
12月 5日    国王誕生日
12月10日    憲法記念日
12月31日    大晦日

タイの2大伝統行事といえば、ソンクランとロイカトンです。
ソンクランは、タイのバラモン陰暦の新年にあたります。
「水かけ祭り」とも呼ばれ、3日間続きます。
家族や友人同士で水をかけ合うのですが、
道行く人にもかけたりすることあります。
耕作期に雨の恵みを受けることを願って行われるものです。

ロイカトンは、日本で言う灯篭流しのことで、
毎年11月(陰暦12月)の満月の夜に、
バナナの葉や紙で蓮の花や船などの形のカトン(灯篭)を作り、
ろうそくや線香を立て、中にコインを入れて川や池に流します。
この日は、あちこちで花火が打ち上げられ、
チャオプラヤー川沿岸やルンピニー公園の池では、
たくさんの人が灯篭を流しているのを見ることができます。

タイ舞踊を楽しむ

タイの舞踊は、王宮の方々から一般の庶民まで、
広く親しまれています。
また、中学校や高校でも舞踊を教育に取り入れたりしています。

タイ舞踊は、およそ70種類ともいわれる基本舞踊があり、
まずそれらを覚えることから始まります。
基本舞踊には、そのひとつひとつに喜びや悲しみ、
怒りといった意味が込められています。

タイ舞踊の舞踏家を志す人は、
幼い頃からこうした基本舞踊をしっかりと身につけて、
10年くらい稽古を重ねて、ようやく一人前になるといわれます。

また、舞踊劇に使われる音楽の役割も重要となります。
太鼓やシンバル、ドラを使ってリズムを打ち、
ラナートと呼ばれる木琴や、鐘がついたコンウォンヤイなどで、
タイ情緒に溢れるメロディを奏で、舞踊をいっそう引き立てます。

タイ舞踊を楽しむときは、
国立劇場やタイランド・カルチュラル・センター、
あるいは、ホテルや市内のレストランのなかにも、
ディナーを楽しみながら見られるところもあります。

タイの古典舞踊

タイの古典舞踊には、
宮廷舞踏のコーンと、大衆向けに脚色されたラコーンがあります。
そして、ラコーンは、宮廷用のラコーン・ナイ、
民間に普及したラコーン・ノーク、
古くからある庶民的なラコーン・チャトリーの3つに分かれます。

古典舞踊は、宮廷を中心に発達し、伝承されてきましたが、
1932年の立憲革命後は、国立舞踊学校が引き継いでいます。
古典舞踊は、「ラーマキエン」から題材をとった戯曲を演じます。
ラーマキエンというのは、
インドの長編叙事詩「ラーマーヤナ」をもとに、
登場人物やストーリーをタイ風にアレンジしたものです。

ラーマーヤナは、王位継承にまつわるトラブルに巻き込まれた
ラーマ王子が、魔王プラーヴァナに誘拐されたシータ姫を、
猿の援軍と共に救出するというストーリーです。

ラーマキエンの主人公は、
ヴィシュヌ神の生まれ変わりとされるアユタヤのラーマ王子です。
婚約者シータ姫が悪魔トッサカンにさらわれたことから、
彼は白猿の王ハヌマーン率いる猿軍団とともに、
悪の軍団に立ち向かい、
最後は無事、シータ姫を救い出すことに成功します。

タイ式マッサージ

タイを訪れたときは、
一度はタイ式マッサージを受けていただきたいと思います。
タイ式マッサージは、
日本のマッサージと比べると、ずいぶんと異なります。

タイ式マッサージは、ヨガの知識を踏まえたもので、
足の指先からゆっくりと揉みほぐしていき、
1時間ほど続けると、体が温かく、そして軽くなります。

基本は指圧なので、揉むことに重点を置いていますが、
他にも、ハーブ・マッサージとかもあります。
数種類の刻んだ薬草を目の粗い布で包み、
蒸したものを使って行うマッサージで、
ハーブの香りが心身をほぐしてくれます。

オートバイ・タクシー

タイでの乗り物の名物といえるのが、オートバイ・タクシーです。
タイ語では、「モータサイ・ラップ・チャーン」といい、
バスが入れないような狭い路地や短距離中心に活躍しています。
とくに、バンコクのような交通渋滞が激しい地域では、
とても強い味方となってくれます。

モータサイ・ラップ・チャーンは、
道幅が狭い路地の入り口付近で客待ちをしています。
ドライバーは大きな番号が書かれたベストを着ているので、
すぐにわかるのではないかと思います。

利用する時は、まず運転手に目的地を告げて、
料金の交渉をすることになります。
近距離だと30~50バーツぐらいといったところでしょうか。
最初は、運転手の提示する金額の半値ぐらいから交渉して、
双方の中間あたりの金額で交渉が成立するというパターンですね。

渋滞する車の間をすいすいと走り抜けてくれるのですが、
くれぐれも、ヘルメットは必ず着用することと、
足、とくに膝をぶつけたりしないように注意してください。

タイの料理

タイ料理といえば、「辛い」というイメージがありますね。
確かにタイ料理では唐辛子をよく使うので、
辛い料理が多いというのは事実だと思います。

タイ料理のなかでも有名なのは、トム・ヤム・クンです。
トム・ヤムは、レモングラスというハーブの一種をベースにした、
酸っぱくて辛いタイ式スープ全般に用いられる名前です。
トムは煮る、ヤムはサラダのように和えるという意味で、
トム・ヤムは、いろいろと混ぜて煮たということになります。

これにそれぞれの材料の名前をつけます。
クンはエビのことなので、
エビの入った酸っぱくて辛いスープがトム・ヤム・クンです。
魚(プラー)をメインにすればトム・ヤム・プラーです。
鶏肉(ガイ)をメインにすればトム・ヤム・ガイです。

和え物のサラダを意味するヤムには、
イカやエビなどの魚介類を和えたものや、
牛肉を入れたものなど、いろいろな種類があります。
さっぱりしているけれども激辛なのが、
春雨サラダのヤム・ウンセンです。
青いパパイヤを千切りにして和えた辛口サラダのソム・タムも、
是非、一度は試してみたい一品です。

また、タイはコショウが有名です。
プリック・タイ・オーンというのは生コショウで、
これをイノブタの肉であるムー・パーと炒めた
ムー・パー・プリック・タイ・オーンは、
タイ料理の醍醐味を味わえるのではないかと思います。

マイ・ペン・ライ

タイの人達がよく使う言葉に「マイ・ペン・ライ」というのがあります。
「大丈夫だよ」「気にしないで」というような意味で使われます。

例えば、自分が何かちょっとしたミスをしてしまったとき、
相手が「マイ・ペン・ライ! 気にするなよ。」

約束の時間に相手が遅れてきたときに、
遅れた相手に対して「マイ・ペン・ライ!」
それどころか、遅れてきた本人が「マイ・ペン・ライ!」
というようなこともあります。

相手のしたミスについて、相手を気遣って言うだけではなく、
自分がミスをしたときでも、相手に対して「気にするなよ」
なんて言えるのが面白いですね。

日本人の感覚で言うと、タイの人は時間にルーズです。
待ち合わせをしても1時間ぐらいは平気で遅れたりします。
それでも、遅れた本人はそんなに気にしていないのですね。
というか、タイ人同士だとお互いに遅れてくるので、
時間を決めること自体、あまり意味がないのかも知れません。

時間に限らず、何かにつけて「適当」なところが多いですね。
タイの人は、あまり細かいことは気にしないで、
のんびり、ゆったりとした感じで暮らしています。

時間に追われ、何事もキッチリとしないといけない日本人が、
タイを訪れると何かホッとするのがわかるような気がしますね。
暖かい国特有の、適当にいい加減でのんびりしたところが、
なぜか心を落ち着かせてくれるような気がします。

「マイ・ペン・ライ」という言葉は、
タイ人の気質をよく表しているのではないでしょうか。

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